ジョルジュスーラの生涯と点描を徹底解説!エッフェル塔を初めて描いた画家の正体とは
投稿日: 投稿者:MASAKO IKEDA
ジョルジュスーラは、点で絵を描く『点描(てんびょう)』という独特な描き方を確立した人物です。
パリの近代化のシンボルといわれるエッフェル塔を初めて描いた画家でもあります。
どんな人物だったのか、点描の代表作を徹底解説していきます。
ジョルジュスーラの生涯
1859年パリの裕福な家庭に生まれたジョルジュスーラ。
絵の上手な親戚から絵の描き方を学び始めます。
15歳のときに市立の絵画学校でデッサンの基礎を学び、1978年に国立美術学校に入学。
資産家の父親の経済面の支援もあり、スーラは制作に専念する日々を送りました。
絵具は混ざると明度を落としてしまうことを発見し、化学者のミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールの色彩理論から『点描法』を生み出しました。
1891年3月29日、パリの両親の家で31歳で亡くなりました。
死因は不明ですが、ジフテリアの一種といわれています。
ジョルジュスーラは忍耐強い!
ジョルジュスーラが生み出した点描法は、パレットで絵具を混ぜないで、原色でキャンバス上に小さな点を描いて画面を埋めていく手法です。
理性的に規則的に原色の点で画面を埋めていったスーラは、かなり忍耐強い性格だったといえるでしょう。
代表作グランド・ジャット島の日曜日の午後
パリのセーヌ川に浮かぶグランド・ジャット島が舞台の代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』
とても大きな絵で、約2×3メートルもあります。
もちろん点描法、全て点で描かれています!
1884年の夏から制作にとりかかり、絵画を完成させるのに2年もかかりました。
この作品は夏の日曜日の昼に、さまざまな年齢や職業・階級の人びとがグランド・ジャット島に集まっているところが描かれています。
約40人もの人物がいるのに、変に静けさのある絵でとても不思議で夢のように美しい絵となっています。
さらにスーラは点描法により、夏の景色が白っぽく見える雰囲気を見事に再現したのです。
エッフェル塔を初めて描いた画家
スーラは1889年パリ万博の目玉として建設中だった完成前のエッフェル塔を絵に残しました。
塔の先端部分がまだ完成していない状態が描かれています。
パリの近代化のシンボルともいえるエッフェル塔を初めて描いた画家がスーラなのです。
パリを誰よりも愛し、描き続けたのがジョルジュスーラの生涯だったのです。
ジョルジュスーラの名作に触れてみよう
点描と鮮やかな色彩が美しいジョルジュスーラの作品は、静けさと美しさが印象的です。
レプリカとは違う自分で作り上げるアートで、ジョルジュスーラの名作に触れる体験を。
ジョルジュスーラの名作を忠実に再現し、特許を取得した世界初の仕掛けがあるパズルで、ジョルジュスーラの世界に入り込めるパズル。
両面パズルになっていて、クリムトの代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』と『アニエールの水浴』を作れます。
名作を自分の手で作り上げる満足感をぜひ味わってみてください。
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